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  • 2017.05.07 Sunday
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虫達の午後


林のなかを歩いていたら



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こんもりとアジサイさん



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僕の背よりずっと高いよ



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虫の目になって



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おとぎの森へダイビング



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ねえねえ かくれんぼしようよ



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うん やろうやろう♪



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いーち にーい さーん・・・



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どこに かくれようかなあ



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ここなら 分かんないでしょ



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さあて さがすよー!



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花の向こうがわが 匂うなあ



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ねえねえ 何してるの?



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しっ! 見つかっちゃうよ



ちいさい頃 向かいの家に
おおきなアジサイの木があって


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顔くらいある葉っぱをくりぬいて
お面をつくって遊んでいました


一人遊びに付き合ってくれる
優しい隣人であったけれど



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ふかく茂った奥の暗がりを
どこか怖がっておりました



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花や虫達は 近くて遠い存在


その距離感から生じる畏れや憧れが
僕に「感受性」と「想像力」という
無二のチカラを授けてくれました



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おおきくなっても
愛しい気持ちは変わらないよ



六月の記憶



いつかの記憶に 道びかれ



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想いと想いは にじみ逢う




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梅雨の なかやすみ



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森を 彷徨っていますと

雫達の記憶に 触れました



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いつかのアナタを 想い出し



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虫のこえに



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耳をすませて



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アナタの元へと 辿りつく



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そうそう この甘い香り♪



森に降り立つ 雫達



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いつか巡った この時を



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加那しく想い



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記憶に封じて



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やがて ながれてゆくのです



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また お逢いできますように



在処を求めて


幸運に三度も逢えました

一昨年、東京で
 昨年、神戸で
 今年、京都で

過去、現在、未来へ
逢う度に物語の頁が
また一つめくられる

闇に生まれ、闇へと帰る
その途上できらめく光を

この先も見続けてゆきますね



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オーガ フミヒロさん作「私の在処」と共に


18の時、絵の道を知るきっかけを頂いてから

私の在処を求める旅は
まだまだほんの序の口に過ぎませんが..



1.JPG


その道の先には、
光が差しているように感じます



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