17日の東側さんぽの続きです。
東側の海岸を目指します。
防風林の中には風はこないのですが、
風と波の音は、不気味にとどろいています。
パッと、前の景色がひらけた途端、
猛烈な海風が吹き込んできました。
海岸一帯は見渡すかぎりの…
みどり!
みどり!
みどりです!!
足の踏み場もないくらい、
一面に植物の緑がびっしりと覆っています。
そして、目の前には…
東の海が広がります。
荒れる!
荒れる!
荒れまくってます!!
吹き荒れる海風とともに、襲いかからんとする勢いです。
思わず、足に力がはいります。
遠く、南側の海岸の白波もくっきりと見えます。
緑の高さは、背の高い植物でも1m位でしょうか。
みんなで身を寄せ合って、
海風に耐えているようにみえます。
ですが、岩をものみこむ勢いで
海風にあらがう強さも、ひしひしと感じます。
そのなかで、二大勢力といえば…
島の海岸では、もうおなじみの
「モンパノキ」氏と、
「クサトベラ」氏です。
両氏が陣取るあいだに、
かすかに道のようなものがあるので
たどってみることにしました。
なんだか、迷路みたい♪
道がどこにあるのか分かるかな?
おっと、谷を飛び越えなきゃ!
この辺り、一見平らな土地にも見えますが…
緑の下は岩場なので、くぼみだらけです。
道を踏み外さないように気を付けて…と
海に近づくにつれて、
植物たちの背丈も低くなっていきます。
パッとみると苔むしたようにも見えますが、
近づくと、ちゃんと葉っぱが見えますね。
あなた達は「クサトベラ」氏の
お子さんでしょうか?
こんな過酷な環境のなかでも、
微笑んでいる仲間たちがいます。
とーっても小さなお花の
「ソナレムグラ」さん。
岩のくぼみをお家にしたのは、
「モクビャッコウ」さん。
黄色いお顔が彩りを添えてくれる
「ホソバワダン」さん。
イルミネーションのような実をつけるのは、
「ナンゴク クサスギカズラ」さん。
みんな、ほんと強いなあ…
道の尽きるところまでやってきました。
これ以上進むと波をかぶりそうだなあ…(汗)
ここが「ヌービ崎」と呼ばれる
波照間島の東の端のようです。
間近で見る白波に圧倒されて、
思わずたじろいでしまいます。
海風も容赦なく吹きつけてきて
潮のミストで、僕もカメラも潮まみれ…(笑)
包み込むような優しい面だけが大自然の姿じゃない。
教えてくれてありがとね、ヌービ崎。
東側さんぽは、まだまだ続きます!